2021年09月27日

シリーズ錆び。

本日も錆び案件でした。
小鳥のさえずりのような音鳴りがするとの事でお持ち込み。
どのような時に鳴るかを細かく聞き取ります。
一番怪しそうなRホイールから確認してみました。
シャフトを手で回すとゴロゴロ、キュルキュル音がしてます。



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シャフトを引き抜くと錆び錆びでした。
ベアリングからの錆び汁でシャフト全体が茶色くなっています(元は黒です)


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左のベアリングが錆び錆びのボロボロ、あと少しで崩壊しそう。
今回も汗がフレームを伝って左エンド部分に堆積してベアリングを浸食していたようです。



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安心の日本製、NTNベアリングに交換して作業完了。
無事に音鳴りも治りました。


posted by しばやま。 at 16:54| 日記

2021年09月19日

修理色々。

92デュラエース、81アルテシリーズも発表となりご注文もたくさんいただいております。
納期がどうなるのか、、、わかりません。
本当にあらゆる自転車部品が枯渇しています、ブレーキパット等の消耗品も枯渇しています。

おかげさまで修理案件は多くご依頼いただいています。
その中で少しパンチの効いた症状を2件。


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クランクがグラグラするとのことで持ち込まれた車両。
BBベアリングかな?と思いながらクランク外して調べてみるとBB30規格をシマノクランクで使うためのアダプターが変摩耗していました。



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銀色の部分が変摩耗痕です。
原因はクランクのガタを長い時間放置しながら乗車してしまったこと。
ここまで削れてしまうまでには結構な時間が経っていると推測されます。
最初は些細なガタが原因だと思われますので<おかしいかな?>と感じたら早めにお持ち込みください。





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次はステム。
ハンドル周辺からの音鳴りとの案件。
見てすぐに熱心なオーナー様はサイクリストだと感じ取れます。
白く粉が吹いているのは全て汗の結晶です。
特にズイフトなどのローラーを熱心にされている方に多い症状です。
汗は放置すると蓄積され、金属部分や塗装を痛めてゆきます。



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このステムの場合はトップキャップに大きなクラック、音鳴りの原因はこれです。
汗が浸食しアルミステムを腐食させてしまいました。
このまま乗り続けると走行中にトップキャップが破断し大事故になったかもしれません。
汗はステムの他にヘッドパーツやフレームの小物金属部や塗装、Fメカやペダルにまで害を及ぼすことがあります。
汗には洗車(水洗い)が一番です。
中性洗剤などの洗剤で洗車するとで腐食の進行を遅らせることができます。
発汗量により1年に一度は分解洗浄が必要になる場合もあります。
可能であれば一か月に一度洗車をすることをお勧めいたします。









posted by しばやま。 at 15:19| 日記